先日ブックオフに行きました。
大量に買ってきました。
最近ちらりと思うのですが、今の自分に必要な本がコイコイと呼んでいる気がします。
というのは冗談ですが、今回買った本のうち一番に読んだのが、
乙武洋匡さんが書かれた「五体不満足」です。
いつかは読みたいと思っていたのですが、今まで手が出ずにいました。
乙武さんが生まれてから大学生の時までの話が書かれています。
沢山あった心に響く話の中の一つは、次の話です。
大学生だった乙武さんはある眠れない夜これからの生き方を考えたそうです。
そしてその問いは、
「どのような人間になりたいのか。」
「何を最も大切にしていくのか。」
という問いに繋がったそうです。そして自分にとって大切なものを考えていくうちに、
他人や社会のためにどれだけのことができるのか。
周りの人にどれだけやさしく生きられるのか。
どれだけ多くの人と分かり合えるのか。
ただどれを目指すにしてもその大前提として、
自分を最も大切にしながら、という事にいきつき、
ではその大切にすべき自分とは、と考えた時、
はじめて自分が障害者であることを意識されたそうです。
それまで自分が障害者であると自覚する必要も、機会もなかったのだ。
とも書かれていました。
(確かに乙武さんの本を読んでいると、時々健常者の方の出来事を読んでいるように思うことがありました。)
そしてどうしてボクは障害を持って生まれてきたのだろう。
そこには、きっと何か意味があるのではないだろうか。
と、そのように考えられた後、
「何をやっているんだ、自分は。」
もし、そのような役目を担って生まれてきたのであれば、
ボクはとても、勿体ない生き方をしていることになる。
折角与えられた障害を生かしきれていない。
言ってみれば「宝の持ちぐされ」なのだ。
障害を持っているボク、乙武洋匡ができることは何だろうか。
この本を読んで私が感じたことは、生きていく上で大切なことは、
相手が周りがどう考えているかではなく、
自分は何をしたいのか、それをやる為には何をすべきなのか、
そのことが自然に乙武さんの心の中に揺るぎないものとしてあったように思います。
それからもう一つ、
自分を大切にする=自分を生かす
ということを遅まきながら初めて知りました。
今まで自分を大切にする、ということの意味を全く分かっていませんでした。
乙武さん、ありがとうごいざます。
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