地震以降、新聞を読むのが日課になりました。
朝日新聞に伝統や信仰が被災者を支えている、という記事の中に載っていた
被災者の方の言葉を幾つか載せさせて頂きます。
岩手県陸前高田市の大石地区で伝統行事の虎舞を披露された斉藤実さん
「避難所にいても気分が落ち込むだけだもの。おらほの守り神をがれきの下で眠らせるわけにはいかないっぺよ」
震災から3日後公民館や山車の修繕に取りかかった大工の金野光晃さん
「ここ10年で祭りがまたやれるとは思ってねえ。でも、ちょっこりちょっこりやってれば、孫やひ孫の代では復活するべ。そのときのために残しておくっぺよ」
岩手県大船渡市三陸町の杉下地区に樹齢1500〜7千年といわれる
「三陸大王杉」があります。
地震のあった翌朝、津波で実家を失った佐藤クニ子さん
「杉から線を引いたように後ろには津波の被害がねかった。
まるで町を守っているみたいだべ」
佐藤道夫さん(66)は作業の合間、大王杉を訪ねる。「震災があっても、この杉の葉はみずみずしい。おれらも何度でも立ち上がるしかねえべ」
大王杉が森のように集落を覆う姿から「杉下」という地名が生まれ、漁師は灯台代わりにし、海上安全を願った。腐食が進んだ1990年代には住民の寄付や旧三陸町などが2千万円近くを出資し、蘇生させた。「大王杉を守る会」の山田林さん(73)は「あの杉はこんな津波を何回耐えてきたもんだかね。変わり果てた町を、ずっと変わらぬ存在が見守ってくれる。それが住民の心の支えになる」と話す。
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今朝カナダに住む友人からのメールが届きました。
It is so strange to watch the reactions of the people. They are not crying and screaming and yelling and robbing stores. For some reason they seem so calm and practical and is immediately looking for solutions to protect everyone. It's very, very admirable. I don't think there are many countries in the world like this and it really says something about the Japanese people and gov. American newspapers have been talking about how they must learn from the Japanese people when there is a disaster.
こんな状況の中泣くわけでも叫ぶわけでも強奪する事もなく、落ち着いて淡々と前に進もうとしている。その姿に驚いている。アメリカの新聞でもどうしたら震災があった時日本人のように対応できるのか話している、
という趣旨のメッセージです。
彼女からのメッセージを読んだ後、上の朝日新聞の記事を読み、いやホントに日本の人達は強いと思いました。