Wednesday, January 16, 2013

かなしみ



Lang Langの演奏を聴くと、、、、

「天才」

という言葉が頭に浮かぶ。


天才とは、、、

そりゃわたすには分からん、それは分かってる、

でも一言だけ言わせてちょ。


天才は、もしかして、なんていうか、感じてしまうんじゃないか?

何ていうか物事のあるべき姿が見えているというか、

凡人が理論で頭で計算で様々な努力の上にやっと手にする事を、

なぜか彼らは、感じてしまうのではないか。

その感じることを表現する為に努力はするだろう。

なぜなら、それはそうでなくてはならない事を知っているから。












私たちは、きっとそれぞれのやるべき事を持って生まれてきている、、、気がする。


それを見つける為には自分が自分にならなくちゃだめなんだ。


それには周りの言う事に耳を貸しちゃならん。

なぜなら彼らは私ではないからだ。



私は子供の頃、自分を遠くに置き去りにした。

恥ずべき過去だ。


この詩を読んだとき、

悲しくてそして嬉しかった。



かなしみ

あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもないおとし物を
僕はしてきてしまつたらしい

透明な過去の駅で
遺失物係の前に立つたら
僕は余計に悲しくなつてしまつた


(谷川俊太郎著「二十億光年の孤独」より)


私は落としました。

わざと落としました。

落とした破片を見つけるのに何十年もかかった。

そして今も探している。



みんななんていない。

どこにもいないんだ。

ある日夫が教えてくれた。


そして去年重大な発見をした。

子供達は知っているということ。

大切な事が何かを知っている。

子供が天才といわれるのは、そういう事だと私は思う。

それで「星の王子様」の謎の多くが解けた。

彼らがそれを捨ててしまうまでは天才なんだ。

それを捨てさせるか保ち続けさせることができるかは私たちにかかっている。


私たちは大切なものを捨てている。

そうして自ら幸せを捨てて来た。

どうして?

なぜなら幸せが何かを忘れちゃったからなんだ。

幸せになりたいのに、幸せがどんな事か分からなくなっちゃったんだ。


でも子供は知っている。

だから混乱する。

私たちが幸せになりたいと言いながら、不幸の道を選んでいる姿を見て、どうすればいいんだと。


そうして、混乱したまま彼らも大人になっていく。

答えはきっとシンプルなんだ、だって子供に分かるんだから。

破片、はよ見つけな。









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